2015年2月10日火曜日

【お知らせ】第ニ次イネ裁判=第二次実験ノート裁判の3回目の期日(3月17日)

実験ノートの開示請求(第二次)&第二次実験ノート裁判の提出書面一覧-->こちら

第ニ次イネ裁判=第二次実験ノート裁判の第2回目の裁判の報告

2月6日に、予定とおり、 第2回目の裁判を実施。
傍聴人、原告側3名。被告側1名。初めて、原告側傍聴人が被告側を上回りました。

原告の証拠 甲3~26を提出。

被告代理人、
「被告の答弁書(被告が全部不開示処分で明らかにした10点の文書についての主張)に対して、原告から何の反論がない」と不満を表明。
原告代理人、
「 もともと本裁判の主題は実験ノートの開示請求であるのは原告の開示請求から明らかなのに、被告は、不開示決定の中で、敢えて、この主題から目をそむけ、実験ノートを全部不開示にする理由を決定書の中(7~8頁)で一切明らかにしなかった。
だから、原告はこの曲がった棒(「領土問題は存在しない」の論法で、「実験ノート問題は存在しない」と実験ノートの論点を隠蔽しようという被告の歪曲)を真っ直ぐにするために、再び、準備書面(1)で、実験ノート論を本裁判の主題に正しく据えたのだ」と反論。
裁判所、
「原告と被告の間で、本訴の裁判の主題(訴訟物)の捉え方がちがっているようなので、今度、整理する必要がある」と発言。

次回の準備
原告、
ひとまず、被告の答弁書に対する原告の認否反論
被告、
原告準備書面(1)41頁の求釈明「川田、大島両名の研究について共同研究者が誰であるか」に回答すること。


第ニ次イネ裁判=第二次実験ノート裁判の第3回目の裁判のお知らせ

以下の日程でやります。
公開の法廷で、裁判の情報公開をやりますので、市民の皆さんも、ふるって傍聴下さい。。
ディフェンシン遺伝子組み換えイネの開発の実験に参加した共同研究者の氏名を明らかにせよ、という原告の当然の要求に対し、被告の回答(結論とその理由)が明らかにされます。

    ***********************

日時:3月17日(火)午前10時40分~
場所:東京地裁8階803号法廷
    民事38部 

地図 ->こちら
                        東京地裁の建物全景

2015年2月4日水曜日

【お知らせ】第ニ次イネ裁判=第二次実験ノート裁判の2回目の期日

第ニ次イネ裁判=第二次実験ノート裁判の第2回目の裁判(公開の法廷での口頭弁論)を以下の日程でやります。
公開の法廷で、裁判の情報公開をやります。
被告の独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構(通称、農研)の職員も毎回、大勢傍聴に来ていますので、ご覧になれます。
市民の皆さんも、ふるって傍聴下さい。

    ***********************

日時:2月6日(金)午前10時30分~
場所:東京地裁8階803号法廷
    民事38部 

地図 ->こちら
                        東京地裁の建物全景

                         

2015年2月2日月曜日

第二次イネ裁判=先端科学技術へのシビリアンコントロールの支援・協力のお願い


                              2015年1月31日
                     第二次情報公開裁判 弁護団 柳原敏夫 
http://ine-saiban.com/index.htm
              イネ裁判(禁断の科学裁判)の公式HP 
              
新潟県上越市で、日本で最初の遺伝子組み換えイネ野外実験が、市民の猛反対を押し切り強行され、その実験中止を求めた裁判(通称、イネ裁判ー>公式HP)が提訴されてから今年でちょうど10年経ちました。イネ裁判は今も続いています。
????? 
野外実験はとっくに終了したのに、今ごろなに?と思われるかもしれません。

「災いは忘れた頃にやってくる」はただの格言ではありません。2011年福島原発事故で我々の頭に叩き込まれた真理です。遺伝子組み換えイネ野外実験も、私たちにとって、目に見えず、臭いもせず、痛くもない毒でした。実験の研究者が言った決まり文句も「直ちに影響はない」、「予防原則は必要ない」でした。それは2011年にそっくりそのままくり返されました。
この訓えを忘れたら、将来必ず福島原発事故に匹敵するような遺伝子組み換え事故が発生し、金川貴博さん平松啓一さんたちが「これは夢物語ではない」と警鐘を鳴らしたように(研究者の声->こちら)、地球にもう住めなくなるような、人々の健康と地球環境に壊滅的な打撃を与えるでしょう。
福島原発事故を経験した者は、福島原発事故を知り「ギャー」という痛恨の声をあげた小出裕章さんのように無知を涙を流し、子どもたちの命を守ろうと必死になることをくり返してはならないと思います。それが、今なお、遺伝子組み換えイネ野外実験の裁判を続けている理由です。それは実験中止ではなく、人災発生の予防のためです。小保方晴子氏のSTAP細胞」と同じく、いったい、この実験で何があったのか、その真相を明らかにするための裁判です。それが彼らが行った実験の生データを記録した実験ノートを公開せよという情報公開の裁判です。

いま、その第一次情報公開裁判が最高裁に係属し、第二次情報公開裁判がスタートします。STAP細胞」騒動で一躍世に知られたようになった「実験ノート」は実験の生データを記録した最も正確な情報です。これを市民がチェックすることにより、実際にどんな実験が行われ、私たちが最も懸念したディフェンシン耐性菌についてどんな実験結果が出たのかを明らかにしようというものです。まさに市民による先端科学技術のチェック(シビリアンコントロール)です。情報公開を通じた市民のシビリアンコントロールを通じてしか、たえず熾烈な競争で狂走を強いられて理性を半ば失いかけている先端科学技術(その狂騒ぶりと無残なごまかしぶりはSTAP細胞」騒動で明らかにされましたが)がもたらす暴走と人災の発生を食い止める最終的な方法はない(良心的な科学者の努力だけではおのずと限界がある)、こうした信念のもと、実験ノートの情報公開裁判を続けています。

10年前の遺伝子組み換えの実験は終わっていません。実験の危険性について解決したものは何一つありません。STAP細胞」事件も終わっていません。臭いものにふたをしただけで、片付いたものは何一つありません。先端科学が抱える本質的な矛盾と危機は単に先送りされただけです。このつけは将来必ず払わされます、福島原発事故に匹敵するような巨大な人災発生として。これを防止するために、本気で取り組む必要があります。

とはいえ、こうした社会的事件を扱う裁判は、弁護団の努力だけではいかんともしがたい限界があります。多くの市民の支援・協力があって、初めて裁判も前進します。放射能と同じで、目の前で、今すぐ被害が発生しているように見えませんが、予防原則こそ子どもの命を守る最大の武器であるという真理に立ち返って、予防原則を実行する私たちの情報公開裁判に支援・協力をお願いする次第です。

以下が、本日、裁判所に提出した第二次情報公開裁判の第1回目の主張書面と証拠の説明書です。 


現状を率直に申し上げますと、この間の裁判の裁判費用のため、カンパが底をつきました。皆様から千円でもよいので、以下の口座までカンパいただけたら第二次裁判を継続することが可能となります。
ご支援・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

銀行 東京三菱UFJ銀行
支店 広尾支店
名義 動的平衡基金 代表 神山美智子
種別 普通預金
口座番号 0198271

      **********************

       第二次情報会裁判の次回の裁判のお知らせ

日時:2月6日(金)午前10時30分~
場所:東京地裁8階 803号法廷
    民事38部

地図 ->こちら

東京地方裁判所の全景